ケインズの投資-32 シティでの活動 事後評価-1 Keynes’ Investments-32 Activities in the City – Post Mortem-1
シティでの活動 事後評価-1 事後評価の重要性 下記は、ケインズがプロヴィンシャル保険会社のために書いた覚書 (1938年3月7日付)。これは、投資会社の役員としては、当たり前のことかもしれないが、ケインズは常に自己が関…
~ 株式会社ゼネラル・カラー・サービス 中湖康太 経済文化コラム ~
シティでの活動 事後評価-1 事後評価の重要性 下記は、ケインズがプロヴィンシャル保険会社のために書いた覚書 (1938年3月7日付)。これは、投資会社の役員としては、当たり前のことかもしれないが、ケインズは常に自己が関…
ケインズの美人投票説とバリュー投資の確立 ケインズの経済学と投資活動 投資家としてのケインズは、個人での投資の他に、母校キングスカレッジ、シティではナショナル・ミューチュアル、プロビィンシャルという保険会社の資産運用に役…
追伸 結論は変わらず、むしろ強める つむじ曲がり?の1945年イギリス総選挙 イギリスでは終戦時1945年7月5日に総選挙が行われた。大戦を勝利に導いた保守党のチャーチルが敗れた。労働党が単独過半数の議席を獲得し、労働党…
よろしくない事態 Less favourable conditions タックスシールドの活用 ケインズは、投資家としては当然のことではあるが、タックスシールドを強く意識して投資していた。実現益に実現損をぶつけることで節…
キャッシュ・ポジションについての意見の相違 保険会社の流動性 キャッシュポジションを減らすべきとしたケインズの意見に反して、スコットは突然、銀行預金ポジションを増やした。両者の意見の相違は縮まらなかったようだ。 ケインズ…
キングスとプロヴィンシャルの比較 ケインズは、自身が関与する、キングスとプロヴィンシャルの過去20年にわたる記録を比較して、事後評価を行った結果を、スコットに示している。 両者の投資方針はほぼ同様で、結果として概ね成功し…
安全第一とは? - What is Safety-first? ここでケインズは、安全第一という投資方針について、「異なる方向性をもつ小さなギャンブルを多数持つことにある」のでは無い、「(少数の)*十分な情報がある会社に…
エルダー・デンプスタ― - 一海運会社への大量投資 エルダー・デンプスタ―*について、1942年1月28日にスコットからの手紙があり、それに対して回答したケインズの書簡。 エルダー・デンプスターに大量に投資したことの釈明…
アルファ(α)を説明する苦労 優れた投資パフォーマンスは、アルファ(α)が生み出すものだろう。かなりの裁量をもっていたとは言え、ケインズは、しばしば、その投資判断についての説明、説得を(強いられて?)行っている。個人の運…
少数銘柄への集中投資 6つのペット(証券)の大量保有、そして売り時 F.C.スコットへの書簡でケインズは、少数株(6つのペット)の大量保有こそが、ほとんどの利益を生み出すことを説いている。と同時に、6ヵ月以上先のことをさ…