英訳 万葉撰歌-69 Selected Poems of Manyoshu-69 (4-518)
春日野(カスガノ)の 山辺(ヤマヘ)の道を 恐(オソ)りなく 通(カヨ)ひし君が 見えぬころかも I have not seen much of him recently, who used to come to se…
~ 株式会社ゼネラル・カラー・サービス 中湖康太 経済文化コラム ~

春日野(カスガノ)の 山辺(ヤマヘ)の道を 恐(オソ)りなく 通(カヨ)ひし君が 見えぬころかも I have not seen much of him recently, who used to come to se…
古(フ)りにし 嫗(オミナ)にしてや かくばかり 恋に沈まむ 手童(タワラハ)のごと 〔一に云ふ、恋をだに忍びかねてむ手童のごと〕 石川女郎 It’s thought she would be too old…
我が聞きし 耳によく似る 葦(アシ)のうれの 足ひく我が背 つとめたぶべ 石川女郎(イシカハノイラツメ) You are limping like tips of reed, as rumored. Please tak…
みやびをと 我は聞けるを やど貸(カ)さず われを帰せり おそのみやびを I heard he was a person of refined taste, but no way. What a stupid elega…
石川郎女の和へ奉れる歌一首 我(ア)あを待つと 君が濡(ヌ)れけむ あしひきの 山のしづくに ならましものを 石川郎女 (イシカハノイラツメ) (現代語訳) 石川郎女が応え奉った歌一首 わたしを待って、あなたが濡れたとい…
粟田女王(アハタノオホキミ)の歌一首 月待ちて 家には行かむ 我(ワ)が挿(サ)せる 赤ら橘(タチバナ) 影に見えつつ 右の件の歌は、左大臣橘卿の宅に在して肆宴きこしめしし時の御歌なり。并せて奏れる歌。 (現代語訳) …
河内女王(カフチノオホキミ)の歌一首 橘の 下照(シタデ)る庭に 殿(トノ)建てて 酒(サカ)みづきいます 我が大君(オオキミ)かも (現代語訳) 河内女王の歌一首 橘の実で、木の下(蔭)も輝く庭に、御殿を建てて、酒盛…
御製の歌一首 橘(タチバナ)の とをの橘 八(ヤ)つ代(ヨ)にも 我(アレ)は忘れじ この橘を 元正上皇 (ゲンショウジョウコウ) (現代語訳) 御製の(天皇がおつくりになった)歌一首 橘の、枝もたわわになった橘、…
太上天皇の御製歌一首 はだすすき 尾花逆葺(ヲバナサカフ)き 黒木(クロギ)もち 造れる室(ムロ)は 万代(ヨロヅヨ)までに 太上(元正)天皇 (現代語訳) 太上(元正)天皇の御歌一首 (はだすすき; 枕詞) 尾花…
御名部皇女(ミナベノヒメミコ)の和(コタ)へ奉(マツ)る御歌(ミウタ) 我が大君(オホキミ) まのな思ほし 皇神(スメカミ)の 継ぎて賜へる 我がなけなくに 御名部皇女 (ミナベノヒメミコ) (現代語訳) 御名部皇女…