ケインズの投資について-12 コモディティー投資 2 Keynes’ Investments-12 Investment in Commodities
コモディティー投資 その2 株の次に、商品で儲けたケインズ ケインズが、生涯で一番儲けたのは証券投資である。それは生涯投資所得の約86%に及ぶ。 次に設けたのがコモディティ投資であり、それは生涯投資所得の約9%になる。 …
~ 株式会社ゼネラル・カラー・サービス 中湖康太 経済文化コラム ~
コモディティー投資 その2 株の次に、商品で儲けたケインズ ケインズが、生涯で一番儲けたのは証券投資である。それは生涯投資所得の約86%に及ぶ。 次に設けたのがコモディティ投資であり、それは生涯投資所得の約9%になる。 …
コモディティー投資-1 一般理論の利子論、貨幣論の形成に寄与したコモディティーへの投資 ケインズはコモディティーへの投資も積極的に行った。コモディティーへの投機・投資の経験、及びそこから得られた洞察は、ケインズの一般理論…
36-37年 生涯最高の稼ぎ 米国経済の回復 1936年、37年の2年は、前述したようにケインズの生涯でもっとも証券投資で儲けた年だ。一般理論の出版が1936年なので、理論と実践が結実した象徴的な年となった。勿論、良好…
投資会社役員会の運営 イギリス人的皮肉 ケインズの前述33年11月23日の手紙に対して、F.C.スコットは、ケインズが同意しなかったという1930年以前の失敗した米国証券への投資に対して、当時、「君が反対したという記憶は…
米国証券への投資 ケインズは、1929年のニューヨーク市場の大暴落以降、むしろ米国証券へ積極的に投資した。プロヴィンシャルの中で、低迷する米国証券への投資に懐疑的な意見があった。それに対する反論が下記の書簡だ。この書簡か…
上昇後も継続保有を主張 ケインズは、さらに8日後の8月23日にスコットに金株についての書簡を送った。スコットからの手紙(15日、16日)に対する返信だ。ここでケインズは、金鉱株(gold mining shares)と…
ユニオン・コーポレーションへの投資 スコットがしぶしぶ承諾した投資 このケインズの手紙(2.9)に対して、F.C.スコットは、懸念を示しつつも1,000ポンド程の追加投資を渋々ながら認めた。ケインズが強く推奨する投資を、…
ケインズが金本位制を、そして金をどうみたか? ケインズは、F.C.スコットへの手紙で、金鉱株への投資は、金鉱脈を掘り当てるといった投機的目的ではなく、金本位制を離脱した南アの金鉱株、つまり金鉱会社の価値に、そしてそれはケ…
ケインズ初めての金鉱株投資 - 金鉱脈への投機ではない ケインズの書簡を読んで、F.C.スコットは、ケインズのデイリー・メール紙への寄稿も読み、ケインズの見方、ロジック(論理)に一定の理解を示した。しかし、基本的には金…
南ア金鉱株への投資 南アの金本位制離脱 ケインズは、1923年10月に、財務省時代の同僚フォークと共に、小さな同族経営プロヴィンシャル生命保険会社の役員となった。フォークというのはクセのある人物で、投資方針についてしばし…