ケインズの投資-37 カレッジのアウトパフォーマンスと大きな過ち Keynes’ Investments-37 College’s outperformance and serious mistakes
カレッジのアウトパフォーマンスと大きな過ち 以下は、R.F.カーンへの手紙(1938.5.5)に続いてのキングス・カレッジ・エステート委員会への正式な覚書(1938.5.8)だ。ケインズは、3つの表に基づいて、カレッジの…
~ 株式会社ゼネラル・カラー・サービス 中湖康太 経済文化コラム ~
カレッジのアウトパフォーマンスと大きな過ち 以下は、R.F.カーンへの手紙(1938.5.5)に続いてのキングス・カレッジ・エステート委員会への正式な覚書(1938.5.8)だ。ケインズは、3つの表に基づいて、カレッジの…
ケインズの美人投票説とバリュー投資の確立 ケインズの経済学と投資活動 投資家としてのケインズは、個人での投資の他に、母校キングスカレッジ、シティではナショナル・ミューチュアル、プロビィンシャルという保険会社の資産運用に役…
追伸 結論は変わらず、むしろ強める つむじ曲がり?の1945年イギリス総選挙 イギリスでは終戦時1945年7月5日に総選挙が行われた。大戦を勝利に導いた保守党のチャーチルが敗れた。労働党が単独過半数の議席を獲得し、労働党…
キャッシュ・ポジションについての意見の相違 保険会社の流動性 キャッシュポジションを減らすべきとしたケインズの意見に反して、スコットは突然、銀行預金ポジションを増やした。両者の意見の相違は縮まらなかったようだ。 ケインズ…
安全第一とは? - What is Safety-first? ここでケインズは、安全第一という投資方針について、「異なる方向性をもつ小さなギャンブルを多数持つことにある」のでは無い、「(少数の)*十分な情報がある会社に…
エルダー・デンプスタ― - 一海運会社への大量投資 エルダー・デンプスタ―*について、1942年1月28日にスコットからの手紙があり、それに対して回答したケインズの書簡。 エルダー・デンプスターに大量に投資したことの釈明…
アルファ(α)を説明する苦労 優れた投資パフォーマンスは、アルファ(α)が生み出すものだろう。かなりの裁量をもっていたとは言え、ケインズは、しばしば、その投資判断についての説明、説得を(強いられて?)行っている。個人の運…
一石二鳥のスイッチ 裁定取引 ケインズの投資法は、基本的には本質的価値(Intrinsic Value)に基づくバリュー投資であるが、ミスプライスの発見による裁定取引的な運用があった。下記書簡で「市場の混乱の結果であるよ…
大戦突入直後のケインズの相場観 1939年9月1日、ドイツはポーランドに侵攻、ヨーロッパにおける第二次世界大戦が始まった。米国の株式市場は、戦争の勃発とそれに伴う経済の不確実性から、一時的に下落した。そのような状況下での…
(F.C.スコットへの書簡 1938.6.7 続き) 少数のしかるべき証券への集中投資 スコットへの書簡(1938.6.7)のIIIで、ケインズは、ポジション調整を急ぐ必要はない、と前置きした上で、「しかしながら早急にす…