英訳 万葉撰歌-10 Selected Poems of Manyoshu-10 (13-3250)
相聞 あきづ島 大和の国は 神(カム)からと 言挙げせぬ国 然れども 我あ言挙げす 天地(アマツチ)の 神もはんはだ 我が思(オモ)ふ 心知らずや 行く影の 月も経行(ヘユ)けば 玉かぎる 日も重なりて 思へかも 胸安か…
~ 株式会社ゼネラル・カラー・サービス 中湖康太 経済文化コラム ~
相聞 あきづ島 大和の国は 神(カム)からと 言挙げせぬ国 然れども 我あ言挙げす 天地(アマツチ)の 神もはんはだ 我が思(オモ)ふ 心知らずや 行く影の 月も経行(ヘユ)けば 玉かぎる 日も重なりて 思へかも 胸安か…
稲搗(ツ)けば かかる我(ア)が手を 今夜(コヨイ)もか 殿の若子(ワクゴ)が 取りて嘆かむ 作者不詳 [婢(ハシタメ)の歌] (現代語訳) 稲を搗いて荒れたわたしの手を、今夜も若殿様が手に取って嘆くことだろうか。(女…
反歌 磯城島(シキシマ)の 大和の国に 人二人 ありとし思はば 何か嘆かむ Envoy If there were another person like you, in Shikishima, Yamato, What…
相聞(ソウモン) 磯城島(シキシマ)の 大和の国に 人さはに 満ちてあれども 藤波(フジナミ)の 思ひもとほり 若草の 思ひ付きにし 君が目に 恋ひや明かさむ 長きこの夜を 作者未詳 (現代語訳) (磯城島の)大和の国…
庭に立つ 麻手(アサデ)刈り干し 布さらす 東女(アヅマヲミナ)を 忘れたまふな 常陸娘子(ヒタチノヲトメ) Please don’t forget a country girl in the easte…
なかなかに 人とあらずは 桑子(クハゴ)にも ならましものを 玉の緒(ヲ)ばかり How I wish I could be born as a silkworm even, Just for the thread o…
新室(ニヒムロ)の こどきに至れば はだすすき 穂に出(デ)し君が 見えぬこのころ 東歌 (現代語訳) 養蚕の室で、その季節になるのですが、思いが表われた君が見えないこの頃なのです。 At silkworm farmi…
かるうすは 田廬(タブセ)の本に 我が背子(セコ)は にふぶに笑(ゑ)みて 立ちませり見ゆ 河村王(カワムラノオオキミ) (現代語訳) 唐臼は、田廬(田の中の仮小屋)のもとにあり、わたしのあの人はにっこり笑って、立って…
秋の田の 穂田の刈(カリ)ばか か寄り合はば そこもか人の 吾(ワ)を言(コト)なさむ 草嬢(クサノオトメ)の歌一首 (現代語訳) 秋の田の稲刈りの場で寄り添ったら、それを他人は私たちのことを噂の種にするのです。 As …
青(あを)楊(やぎ)の 枝伐(えだき)り下ろし ゆ種蒔(たねま)き ゆゆしき君に恋ひわたるかも 作者未詳 Sowing seeds purified, Cutting down green willows intentl…