英訳 万葉撰歌-15 Selected Poems of Manyoshu-15
魂(タマシヒ)は 朝夕(アシタユウヘ)に 賜(タマ)ふれど 我(ア)が胸痛(ムネイタ)し 恋の繁(シゲ)きに 狭野茅上娘子(サノノオトガミノオトメ) (現代語訳) お気持ちは朝夕いつも身に感じていますが、わたしは胸が…
~ 株式会社ゼネラル・カラー・サービス 中湖康太 経済文化コラム ~
魂(タマシヒ)は 朝夕(アシタユウヘ)に 賜(タマ)ふれど 我(ア)が胸痛(ムネイタ)し 恋の繁(シゲ)きに 狭野茅上娘子(サノノオトガミノオトメ) (現代語訳) お気持ちは朝夕いつも身に感じていますが、わたしは胸が…
命あらば 逢ふこともあらむ 我が故に はだな思ひそ 命だに経ば 狭野茅上娘子(サノノオトガミノオトメ) (現代語訳) 命さえあったら逢うこともありましょう。私のためにひどく悩まないでください。 Don’t …
君が行く 道の長手(ナガテ)を繰り畳(タタ)ね 焼き滅ぼさむ 天(アメ)の火もがも 狭野茅上娘子(サノノオトガミヲトメ) (現代語訳) あなたの行く長い道のりを手繰り寄せて畳み、焼き尽くすような天の火がほしい。 I …
反歌 ひさかたの 都を置きて 草枕 旅行く君を 何時とか待たむ (現代語訳) 久方の都をあとにして草枕旅に出るあなたを、いつ帰られるかと待てばよいのであろうか。 Envoy How long should I wait …
反歌 大舟(オオフネ)の 思ひ頼(タノ)める 君故に 尽くす心は 惜しけくもなし (現代語訳) 大舟のように頼みに思うあなた故に、尽くす心は惜しくはありません。 Envoy I wouldn’t regret…
相聞 あきづ島 大和の国は 神(カム)からと 言挙げせぬ国 然れども 我あ言挙げす 天地(アマツチ)の 神もはんはだ 我が思(オモ)ふ 心知らずや 行く影の 月も経行(ヘユ)けば 玉かぎる 日も重なりて 思へかも 胸安か…
稲搗(ツ)けば かかる我(ア)が手を 今夜(コヨイ)もか 殿の若子(ワクゴ)が 取りて嘆かむ 作者不詳 [婢(ハシタメ)の歌] (現代語訳) 稲を搗いて荒れたわたしの手を、今夜も若殿様が手に取って嘆くことだろうか。(女…
反歌 磯城島(シキシマ)の 大和の国に 人二人 ありとし思はば 何か嘆かむ Envoy If there were another person like you, in Shikishima, Yamato, What…
相聞(ソウモン) 磯城島(シキシマ)の 大和の国に 人さはに 満ちてあれども 藤波(フジナミ)の 思ひもとほり 若草の 思ひ付きにし 君が目に 恋ひや明かさむ 長きこの夜を 作者未詳 (現代語訳) (磯城島の)大和の国…
庭に立つ 麻手(アサデ)刈り干し 布さらす 東女(アヅマヲミナ)を 忘れたまふな 常陸娘子(ヒタチノヲトメ) Please don’t forget a country girl in the easte…