英訳 万葉撰歌-30 Selected Poems of Manyoshu-30 (13-3750)
天地(アマツチ)の 底(ソコ)ひの裏に 我(ア)がごとく 君に恋ふらむ 人はさねあらじ The heaven and earth, in every corner, No one loves you than I any…
~ 株式会社ゼネラル・カラー・サービス 中湖康太 経済文化コラム ~
天地(アマツチ)の 底(ソコ)ひの裏に 我(ア)がごとく 君に恋ふらむ 人はさねあらじ The heaven and earth, in every corner, No one loves you than I any…
他国(ヒトクニ)に 君をいませて 何時(イツ)までか 我(ア)が恋ひ居(ヲ)らむ 時の知らなく Just letting you stay behind in other country helplessly, I ha…
他国(ヒトクニ)は 住み悪(ア)しとそいふ 速(スムヤ)けく はや帰りませ 恋ひ死なぬとに People say it’s difficult to live in another country. Plea…
我がやどの 松の葉見つつ 我(アレ)待たむはや帰りませ 恋ひ死なぬとに 狭野弟上娘子(サノノオトガミオトメ) (現代語訳) わが家の松(マツ)の葉を見ながら、私は待つ(マツ)ことにしましょう。早くお帰りください。恋で死…
人の植(ウ)うる 田は植ゑまさず 今更(イマサラ)に 国別れして 我(アレ)はいかにせむ 狭野弟上娘子 (サノノオトガミオトメ) (現代語訳) 人が植える、田植えもなさらずに、今さらに国(故郷)を離れて行かれ、(残され…
このころは 恋ひつつもあらむ 玉くしげ 明けてをちより すべなかるべし 狭野弟上娘子 (サノノオトガミオトメ) (現代語訳) 今のうちは、恋しくはあっても堪えられましょうが、夜が明けた後は、どんなにか術のないことでしょ…
我が背子(セコ)し けだし罷(マカ)らば 白たへの袖(ソデ)を 振らさね 見つつ偲(シノ)はむ 狭野弟上娘子 (サノノオトガミオトメ) (現代語訳) あなたが、ひょっとして(万が一) 退出する(下向する)ことがあった…
あしひきの 山路(ヤマヂ)越えむと する君を 心に持ちて 安けくもなし 狭野弟上娘子(サノノオトガミオトメ) (現代語訳) (あしひきの; 山に掛かる枕詞) 山道を越えて行こうとするあなたを気にかけていて、心穏やかで…
我が背子(セコ)が 帰り来まさむ 時のため 命残さむ 忘れたまふな 狭野弟上娘子(サノノオトガミオトメ) (現代語訳) あなたが帰って来られるでしょう、その時のために、私は生きておりましょう。お忘れにならないでください…
君がむた 行かましものを 同じこと 後(オク)れて居(ヲ)れど良きこともなし 狭野弟上娘子(サノノオトガミオトメ) (現代語訳) あなたと一緒に行けばよかった。同じことです、後に残っていても、良いこともありません。 A…