ダブルインカム世帯にとって魅力ある板橋区の2LDK物件
最近のテレワークのトレンド、東京城南地区の地価賃料水準の高騰により、東京城北地区の不動産への人気が高まっている感がある。これは売買市場、賃貸市場に共通したものといえるだろう。また、もうひとつの特徴は、とにかく駅から徒歩10分以内という利便性を第一のスタンスから、徒歩10-20分でも広さを重視する傾向がでてきているということだろう。
池袋から東武東上線で5-10分の、大山駅、中板橋駅、ときわ台駅、上板橋駅から徒歩10分前後の2LDKの賃料相場について簡単な調査を行った。2LDKは、夫婦子供一人、幼少なら二人、DINKSならばLDKにベッドルーム、加えて、例えばテレワーク用の部屋一つ、といった広い用途に使える間取り、広さであるといえるだろう。
今回は、SUUMOで、東武東上線大山駅、中板橋駅、ときわ台駅、上板橋駅から徒歩15分以内、築年5年以内、2LDKを検索条件とした(2021/6/27)。
以上の条件で検索すると表示建物数30件、物件数209件(不動産会社が掲載している物件総数)がでてきた。
今回は、駅から徒歩10分前後の物件の賃料に注目した。対象27物件。それを取りまとめたものが添付のPDFである。
築年をみると平均1.1年、新築物件が多いことがわかる。市場のアンテナはすごい。実際、2LDKの供給は最近になって増えていると推定される。専有面積は2LDK平均58.1㎡。平均㎡単価は2,939円、坪単価9,714円。平均月額賃料(管理費込)166,833円。
日本の一人当たり国民所得は318.1万円(2019年度)。月額賃料16-17万円(年192-204万円)はダブルインカム世帯の年間所得636.2万円の31%程度。安いとは言えないかもしれないが、手が届かない水準ではない。否、池袋駅まで徒歩含め30分以内の利便性の良さを考えれば板橋区の2LDKは魅力ある物件であるといえるだろう。