Z家の系譜1

Z家の系譜(1)

Z家は元、三重県河芸郡明村字中縄(現・津市芸濃町中縄)に屋敷をかまる旧家であった。わたし(筆者)の父M(昭和3年生まれ)から4代前は、代々幸二郎を襲名し第12代目で、農地、山林を所有するとともに染物業「こう屋」を営んでいた。父の先々代正信の代に、織物業を営むため大正13年に河芸郡中縄から河芸郡椋本村に移転した。

芸濃町は、主として京都方面からの伊勢まいりの旅人が使用した伊勢別街道沿いにある宿場町であった。伊勢別街道は、関宿東追分で東海道と分岐し、現在の津市芸濃町、一身田町などを通って、津の江戸橋で伊勢参宮街道と合流する。伊勢別街道の名は、四日市日永追分から伊勢にいたる伊勢街道の支道の意味で、街道の総距離はおよそ4里26町、18km程度。途中、楠原、椋本、窪田に宿場が設けられ、江戸時代には参拝客で賑わったという。

 

 

参考資料:

「歴史の道調査報告書 伊勢別街道 (三重県)」

「伊勢別街道 なごみの宿場町 三重・津市芸濃」(名古屋テレビ 2014年3月29日放送) https://www.nagoyatv.com/tabigome/trip/csv-1514.html

 

にほんブログ村 本ブログ 詩集・歌集・句集へ   にほんブログ村 本ブログ 古典文学へ   にほんブログ村 本ブログへ