反歌一首
四(ヨ)つの舟(フネ) はや帰り来(コ)と しらか付け 朕(ワ)が裳(モ)の裾(スソ)に 斎(イハ)ひて待たむ
(注) 右は、勅使を発遣し、并(アワ)せて酒を賜ふ。楽宴(ラクエン)の日月未(イマ)だ詳審(ツマビラカ)にするを得ず
孝謙天皇
(現代語訳)
四隻の船が早く帰るようにと、しらか(白香; 神事にもちいられた白、麻などの繊維を束ねたもの)をつけて、わが裳の裾に斎いて(まじないをして無事を祈って)待とう。
(注) 右は、勅使を遣し、あわせて酒を賜わった。宴会をした日月は明らかにできない。
An envoy
So the four ships will return early,
Putting white on my skirt, let me cast a spell for their safety.
Note: On sending imperial messenger and bestowed Sake. The exact date unknown.
Emperor Koken
19-4265















